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執筆者の写真お寺暮らしのひろか

ふき


お墓まいり

 名古屋名物の天むすに寄り添う伽羅蕗の原料「蕗」は、愛知県知多半島一帯が日本一の収穫量を誇ります。天然物は3〜5月が旬で、ふきのとうと呼ばれる花芽が雪解け頃に春の味覚として愛されています。

 若かりし頃に祖母の元を訪れ「蕗の煮浸しが食べたい」とねだって驚かれましたが、関西で育った私には名古屋の祖母の味としてふきが思い出の手料理だった事を思い出します。

 お寺の裏には露地の蕗が自生しています。この頃は、まだかな?どうかな?と祖母を思い出しながらふきのとうを楽しみに待っています。

平成三〇年 草木萌動 寺嫁のひとりごと  正壽 ひろか 合掌

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