奈良時代、宮廷では中国から伝わった沓（くつ）を履く習慣がはじまりました。 その際に一緒に伝わったのが「襪（しとうず）」です。 以降、草履の普及に伴い、「足袋（たび）」が主流となりましたが、神社では「襪」寺院では「襪子（べっす）」と呼び、正装時の靴下として現代でも用いています...

あなたの命　いただきます あなたの時　いただきます あなたの労　いただきます あなたの心　いただきます 食欲の秋！食事作法も律したいですね！ 二六年　霜月　正壽寺　宏香 #仏教 #寺嫁のひとりごと

總持寺の薬石では、稀にカレーが出るそうです。 精進料理でカレー？想像もつきません！ 気になる材料は、人参・大根・牛蒡・蓮根・南瓜・昆布・椎茸・蒟蒻・厚揚げ・がんも等々… 精進調理で使う材料ならなんでも入るそうです。 ん～・・・！美味しそうではないですか！！一度味わってみたい...

日本の漢字の音読みには、呉音（ゴオン）、漢音（カンオン）、唐音（トウオン）、宋音（ソウオン）と日本へ伝来した時期で違いがあります。 はじめ呉音ヨミの経典が伝来した日本仏教では、後に伝わった漢音ヨミが定着せず、呉音ヨミのまま現代へ受け継がれた言葉が多いようです。...

ある日、ひとりの修行者が菩提樹の下で東を向いて坐りました。 彼は長年の苦行に疑問を感じ、この木の下で坐禅を始めたのです。 それから７日後に見事悟りを開いたのがブッダでした。 聖樹として大切にされているインド菩提樹は、先が垂れ下がった特徴的な葉形をしているのですぐにそれとわか...

百鬼夜行絵巻普段は忌み嫌われ成敗されるばかりの妖怪たちも、この絵巻の中では奔放で、さながら人が“生”を謳歌するようです。 そんな彼らも最後には、仏法の化身といわれる火の玉に怯え、終宴です。 怖い妖怪がかわいらしく見えてくる、不思議な絵巻ですね。 二六年　文月　正壽寺　宏香...

にょうはち・太鼓・いんきん 葬儀や大施食会で、僧侶が打ち鳴らす法具を鼓鈸（クハツ）と呼びます。 玄侑宗久さんの「禅寺モノ語り」という本では “祓うのは、邪気でなく汚れでもなく、自我の心、鼓鈸（クハツ）が鳴るのか、私が鳴るのか、 なりきれた時、無我の妙音が奏でられる“...

昔の日本には、現代でいう玄関というものは特になく、「茶室」や「書院」など大切な人を迎える家の中でも一番良い場所を「玄関」と呼んだそうです。 本来は仏教用語が発展した言葉だそうです。 玄は悟りを開く事を、関は入口の事を意味し、総じて仏門へ入る者が最初に通る入口を玄関と呼ぶよう...

道元禅師は、行住坐臥（生活の全てが修行である）と説かれました。 修行僧はどんな時にも念誦をします。 朝の洗顔の時も お風呂へ入る時も お手洗いへ入る時も お食事（行鉢）の際は各宗派の中でも一番と噂されるほど長い経文を唱えます。...

梅湯とは、砂糖を溶かしたお湯に梅を浸して頂くもので、体内の循環を整える作用があり、風邪のひきはじめなどに頂くとよいと言われるお茶のようなものです。 禅寺では、お越しくださった方へ梅湯をふるまう茶礼があります。車や電車はなく、移動が徒歩だった時代では、まさしく「道中のお疲れを...

新年の大般若法要では散華が行われました。 蓮の花を撒いて、お釈迦様を供養したことから始まった、とても華やかな法要です。 現代は、花びらの形の紙に美しい絵を施して「蓮の花びら」としています。 この花びらを受け取った方は、記念として、色紙や屏風、ふすまの装飾用やしおりとして身近...

智慧の光明で人々を照らす、午年の守り本尊。 オン・サン・ザン・サク・ソワカ と真言を唱えれば、向上してゆく勇気と力、福徳と長寿を授けてくださいます。 本年も、どうぞ心身ともに健やかな日々をお過ごしください。 二六年　睦月　正壽寺　宏香 #寺嫁のひとりごと #仏教 #勢至観音

どんな良縁も　濁った心で受ければ悪縁に どんな悪縁も　清んだ心で受ければ良縁に すべては己の心しだい 二五年　師走　正壽寺　宏香 #寺嫁のひとりごと

観音様も 優しいばかりじゃないのね！！！ 二五年　神無月　正壽寺　宏香 #寺嫁のひとりごと #仏教 #馬頭観音

まっ赤だな　まっ赤だな つたのはっぱがまっ赤だな もみじのはっぱもまっ赤だな こどもたちのうた声は暖かいセーターのよう。 秋の風情はより深まります。 二五年　霜月　正壽寺　宏香 #寺嫁のひとりごと

坐禅のさいに、右手の指に左手の指をのせ左右の親指をつなぐかたちをし、これを法界定印と呼びます。 悟りに入るための印だそうですが、重ねた指で包容を、つないだ親指で一期一会を表現しているようにも思えるのです。 二五年　長月　正壽寺　宏香 #寺嫁のひとりごと #仏教 #法界定印

人は、生病老死の四つの苦から逃れる術をしりません。 方丈様のお祖母様が９９歳を迎えられ、白寿をお祝いしてまいりました。 穏和で慈悲に満ちたお顔を拝見して、 「老いはほんとうに苦なのか」 そんな思いが頭をかすめました。 二五年　文月　正壽寺　宏香 #寺嫁のひとりごと #仏教 #年輪

スッタニパータという原始仏教の経典には、修行者を「犀の角」と比喩する一節があります。 東山動物園では、最初に合いまみえるのが犀です。 その、ゆるぎない姿に胸をうたれます 二五年　水無月　正壽寺　宏香 #寺嫁のひとりごと #仏教 #犀の角

「食」とはとても根源的で神聖なことです。 道元禅師は、食事の支度をする「典座」という修行をとても大切にされました。 食前食後の合掌で今己が在ることへの感謝が、丁寧な調理に愛情が、正しい姿勢で良質な肉体が・・・小さな積み重ねで健やかな心が育ちます。...